産後うつの辛さは当事者にしか分からないものです。こんなにも辛いのに理解されないことに苦しめられます。
残念なことに産後うつの世間一般的なイメージはこうです。
「働かなくても良いし、里帰りの場合はご飯も勝手に出てくるし家事もする必要がない。 特に労働もないし、寝てれば良いだけでは?赤ちゃんの世話はあっても死ぬほど辛いもの?夜泣きや授乳は辛いかもしれないが、別に翌日の仕事があるわけじゃないし起こされても大丈夫じゃない?赤ちゃんが産まれて幸せ絶頂のはずなのに、うつになるなんて理解できない。」
今回はうつ経験者の私が最も辛かったことを紹介し、うつの辛さについて分かってもらえるようにお話していきます。
この記事はこんな人におすすめ💡
・うつについて理解されなくて苦しんでいる人
・うつの辛さに寄り添ってあげたい人
・うつを分かち合える同士が欲しい人
幸せの絶頂でもうつになる
待ちに待った赤ちゃんの誕生。これから幸せな毎日を想像していることでしょう。でも子育ては時として幸せの感情以上に大変さや辛さが上回ります。
産後で体力も回復していない中での授乳や寝かしつけ、おむつを交換してお風呂に入れて、幸せを感じている余裕がないくらい子育ては次から次へとやってきます。それどころかお母さん自身のケアをする時間さえなくまさに心も身体もボロボロ状態です。
そんな終わりのない毎日を過ごす中で、些細な失敗をきっかけに負の感情に支配されることがあります。「消えていなくなりたい」「この子の母親失格だ」と全ての出来事を悲観的に感じるようになるのです。これがうつによる脳の支配です。
幸せでなかったからうつになった訳ではありません。うつによって幸せの感情が奪われていくそんな感覚です。
辛かったこと 1
我が子を可愛いと思えなくなった
あんなにも痛い思いをして産んだ我が子を可愛いと思えなくなりました。むしろお世話の大変さが心を疲弊させ、作業のように子育てをしていました。「この子の母親は私ではない方が良い」と考え子どもを置いて死のうとまで思いました。そこまで精神的に追い詰められていました。
そんな思いとは裏腹に言葉を話せなくても伝わるお母さんへの愛着を感じ、踏みとどめれたのも息子がいたからです。
子育ては辛く治療の妨げになることもありますが、子どもの存在が治療を頑張ろうと励みになることも確かです。ただ、子どもの傍にいるだけでも母親の役目はしっかりと果たせています。
辛かったこと 2
自分の意思がなくなった
何をしたいかが分からなくなりました。誰かと話していても「私の会話はつまらない」と考え自信を失いました。その結果、人と話すことや会うことを避け引きこもるようになりました。元々、友だちと会うことが好きだった私ですが付き合い方が分からず、このまま離れていってしまうのではないかと思うと辛かったです。
また、誰かに意見を求められても意思がないので話にならない自分にイライラしました。自分の意思を上手く表現することができないことは本当に辛かったです。
辛かったこと 3
共感できる人がいなかった
近くでサポートしてくれる家族や専門の先生はうつを経験したことのない人たち。私がどんなに「辛い」と声をあげても本当の意味で共感してくれる人はいなかったです。どこかやっぱり他人事でそれがより孤独を感じさせることもありました。
そこで誰にも話せない辛さを話せる場になればと思いこのブログを開設しました。経験者同士だからこそ打ち明けられることもあると思います。「こんなこと他人にいっても理解されない」そんなもやもやした気持ちを良かったらコメント欄で教えてください。
きっと私にもその辛さを味わった経験があります。共有することで救われることがあると思います。
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