産後うつになり決断ができなくなりました。今まで1人で決めていたことも誰かに聞かないと決められなくなり、何を食べたいか、何を着たいかも分からなくなりました。自分というものがなくなった感覚です。
そんな中、私が一番辛かった決断は結婚式をキャンセルしたことです。今回は当時のことを思い出しながらお話していきます。結果的にキャンセルしたことは正解でしたが、当時はそれなりの葛藤がありました。
この記事はこんな人におすすめ💡
・今まさに、何かの決断に悩んでいる人
・うつ状態で正しい決断ができるか不安な人
前提:結婚式をしたかった
私の経歴でもお話していますが、元々ウェディングプランナーをしていたこともあり結婚式には強い憧れがありました。結婚式のお手伝いをしては「私もこんな結婚式がしたい」と具体的にプランを描いていました。
旦那さんは結婚式には消極的で「おまつがしたいならしてもいいよ。ただし僕は手伝わない」そういったスタンスでした。でも私は元々プランナーだったんだから大丈夫と自信がありました。
ただ予想外だったのはファミリーウェディングになったことです。息子がいながらの結婚式の準備は時間も取れず想像以上に大変でした。
式場見学から1回目の打ち合わせまでは順調だったと思います。いざ招待状の準備をしようと思ったら「やり方が分からない」と壁にぶち当たります。結婚式に携わってきたとは言え、準備に関しては全くの素人だとその時初めて気付きました。
打開策:挙式のみに変更
結婚式の5カ月前に「産後うつ」を発症しました。頭が働かないしやる気も起きないので結婚式の準備など進むはずがありません。これからの準備物の量を考えても、とてもじゃないけど間に合うとは思えませんでした。この頃から「私は本当に結婚式がやりたいんだろうか」と自信も失います。
旦那さんは手伝わないスタンスなので頼めるわけもなく、元プランナーのプライドも邪魔して「結婚式を行うのかキャンセルするのか」決断できないでいました。(しかし家族や友だちにも知らせていて後に引けない状況ではありました)
決断できないまま時間だけが過ぎていき、キャンセル料がかかる時期に入ってしまいました。その頃にはうつの症状も悪化し「自分がどうしたいか、どうするべきか」が分からず、周りの人からの助言で準備の負担が少ない挙式のみに変更することにしました。
もうめちゃくちゃ悔しかったです。自分がやりたいと言い出した結婚式。準備ができないからと言って披露宴を止めること、みんなに迷惑をかけていること、うつのせいとはいっても悔しかったです。
結局:全キャンセルに
私の最後まで折れなかった「結婚式がやりたい」気持ちを尊重してくれて、旦那さんも挙式のみならと手伝ってくれました。ドレスのフィッティングや招待状を出したりと順調に準備は進んでいったように思います。
何より担当プランナーがとても素敵な人で私たちの急な変更にも嫌な顔一つせず、サポートしてくれました。そうやってみんなに協力してもらいながら、少しずつ進めていた結婚式・・・
しかし事件は起こります。
衣装の小物合わせ当日。朝からだるく起きれない。行きたくない。予定の出発時間になっても準備ができずドタキャンしました。その時にもう私は結婚式をやりたくないんだと気付きました。
そこで担当プランナーには病気のことを正直に話し、全キャンセルすることになりました。
結論:できないことはやめる勇気
当時は、自分のしたことが恥ずかしくて家族にも申し訳なくて「死にたい」とまで思いました。自分が言い出したこともできない無責任な人間なんだと思い詰めました。病気だから仕方ないと家族も言ってくれましたがそんなの関係なく辛かったです。
でも今思えば、あの時キャンセルの決断をして本当に良かったと思います。無理をすればすることはできましたが、気持ちが乗っていない結婚式。そっちの方が後悔していたと思います。
うつの時は重要な決定は先延ばしにすると言われますが、やめる勇気も必要だと思います。病気が治ってからでもいくらでもやり直しはできると思います。やり方だって色々あります。
寛解した今、結婚式をやり直そうとは思わないですが、いつかハワイでウェディングフォトが出来ればいいなと思っています。
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