産後うつは感情の浮き沈みが激しい病気です。昨日は気分が良く治療にも前向きだったのに、次の日には気分が落ち込み治療にも後ろ向きになったりします。
その落ち込みのピークが「死にたい」です。もう自分ではどうすることもできないと逃げるように死に走ります。
私もピーク時には口癖のように「死にたい」を繰り返していましたし、実際に自殺をほのめかしたりすることもありました。
そんな希死念慮に取りつかれどうしようもなかった私ですが、寛解して今は普通の生活を送れています。どんなに嫌なことがあっても「死にたい」なんて考えません。
今回はどうやってその希死念慮から乗り越えたのかをお話していきます。
この記事はこんな方におすすめ💡
・希死念慮に取りつかれ苦しんでいる人
・乗り越え方を知りたい人
・大切な人を希死念慮から助けたい人
目次
希死念慮とは?
死にたいと願うこと。
[補説]自殺願望と同義ともされるが、疾病や人間関係などの解決しがたい問題から逃れるために死を選択しようとする状態を「自殺願望」、具体的な理由はないが漠然と死を願う状態を「希死念慮」と使い分けることがある。
希死念慮(きしねんりょ)とは? 意味・読み方・使い方をわかりやすく解説 – goo国語辞書
具体的な理由はないが漠然と死を願う状態のことなのです。
それはうつという病気が心を追い詰め「死にたい」を植え付けます。いわば自分の意思とは関係ない病気の症状なのです。それに騙されないためにも自分を守ることが必要です。
乗り越え方①
死にたいを口にすること
死にたい気持ちを隠してはいけません。自分だけの問題にせずオープンにしましょう。
死にたい気持ちが宿ることはいけないことだと自分の中に留めておくと最悪のケースを引き起こすことにもなります。他人には分かってもらえない気持ちかもしれませんが、自分は今ここまで危ない精神状態なんだと誰かに知ってもらえているだけでも心は落ち着くものです。
乗り越え方②
今、生きることだけを考えること
明日や未来のことを考え出すとたちまち不安が襲います。明日は子どもの保育園の送迎に行けるだろうか。1ヵ月後には働けているだろうか。そんな起こってもない未来のことを考えては良いイメージが湧かず不安でたまらなくなります。
そんな不安が襲ってきたら、瞑想をして呼吸することだけに集中しましょう。今生きてる実感を感じましょう。それだけでも心は落ち着くものです。
大切な人が希死念慮に苦しんでいたら?
相手の話を否定せずに、聞いてあげる
大切な人から死にたいと打ち明けられたら気持ちが動揺するのは当たり前です。死にたいなんて言わないでと否定したくなる気持ちも分かります。
でも相手が求めているのは「私の死にたいほど辛い気持ちをあなたに知ってほしい」ただそれだけです。
そんな時は「死にたいほど辛いんだね。」と同調してあげてください。ひたすら話を聞いてあげてください。
そうすると、私の気持ちを分かってくれる人がいる。この死にたい気持ちを話すことは悪いことではないんだと心は落ち着いていくものです。
最後に:うつに殺されないで
死にたいという気持ちはあなたの本当の願望ではありません。病気の症状が死にたい気持ちを作っているのです。
私も死にたい気持ちを口にして乗り越えられた一人です。毎日のように母親に「死にたい」と言い、そんな私に母親は毎回真剣に向き合ってくれました。蔑ろにすることもなく「何もしなくていいよ。生きてさえいてくれたらいいよ」と涙ながらに言ってくれました。
うつは自分の意思とは反して、自殺を引き起こしてしまう恐ろしい病気です。自分だけで抱えず家族や主治医の先生に正直な気持ちを話してみてください。話すことで救われることがあります。
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